記事登録
2007年12月19日(水) 20時01分

エビ養殖詐欺読売新聞

弁護士会が説明会

 投資会社「ワールドオーシャンファーム」(東京)が、フィリピンでのエビの養殖に投資すると偽り、全国で約4万人から約600億円の出資金を集めていた詐欺事件で、秋田弁護士会と県生活センター、秋田市消費者センターに「出資金が返還されない」「配当金がもらえない」などの相談が、少なくとも計12件寄せられていたことがわかった。同弁護士会は20日午後6時から秋田市中通のアトリオンで被害者説明会を開く。

 同弁護士会などによると、同社は、エビの養殖事業で出資額の約2倍が1年間に配当され、知人らに出資させた場合は、出資額の13%が配当とは別に支給されるとうたい、全国で出資者を募っていた。

 県内では、1000万円以上を出資した人もおり、中高年を中心に被害に遭っているという。同社は県内各地で投資を募る説明会を開いており、同弁護士会は県内では100人以上の被害者がいるとみている。

 被害者説明会には約10人の弁護士が出席し、勧誘の手口や資金回収の見通しなどを説明。弁護団の設立や相談窓口の設置も検討している。

 秋田弁護士会消費者問題対策委員会の近江直人委員長は「放置していれば、被害者が泣き寝入りするだけでなく、二次被害も起こる可能性がある」と説明会への参加を呼びかけている。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/akita/news/20071218-OYT8T00603.htm