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2007年12月18日(火) 12時00分

携帯の基地局撤去へ=ドコモ関西、公害調停で−健康被害は認めず・大阪簡裁時事通信

 携帯電話のアンテナ基地局の電磁波で健康被害を受けたとして、兵庫県川西市の住民がNTTドコモ関西(大阪市)などを相手に申し立てた公害調停で、同社が健康被害を認めない一方で、基地局撤去を決めたことが18日、分かった。
 調停は17日、大阪簡裁で非公開で行われた。申し立てなどによると、ドコモ関西は川西市のバスターミナル内の土地を賃借して基地局を設置、2005年12月から稼働させた。周辺住民は耳鳴りや吐き気などを感じるようになったとして稼働停止を求めたが、同社は拒否。このため住民側が公害調停を申し立てていた。
 ドコモ関西によると、同社は基地局の電磁波は弱く健康に影響はないと主張したが、基地局設置場所の地権者が来年6月での賃貸契約解除を通知、住民の意向を受け入れるよう求めた。このため調停で同社は、来年6月までに基地局を撤去して土地を元の状態に戻すと口頭で説明、住民側は申し立てを取り下げたという。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071218-00000055-jij-soci