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2007年12月18日(火) 00時00分

「顔ちぇき!」人気爆発の秘密は読売新聞

画像認識技術をエンタメに応用

「男性はお笑い芸人、女性は美人女優が出ることが多いですが、調整はしていません。男性は普通の顔でもテレビに出られる、ということではないかと思います」
——人気爆発の理由は何でしょう。

宮田 一つは、口コミが本当に早くなっていること。だれか1人が「顔ちぇき!」をしてブログに書くと、それを10人が読み、その10人がまた「顔ちぇき!」をやってブログに書けば100人が読む、という具合です。サービスを始めたころは、ブログやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)に、「顔ちぇき知ってる?」というタイトルの日記がたくさんありました。

 もう一つは、「検索」という行為が、「リアルタイム」で、しかも「モバイル」で行われていることです。テレビで取り上げられると、検索エンジン経由のアクセスがぐっと増える。テレビで見たものをケータイで検索するという、意図していないメディア連携が起こっているのです。

——ただし、これは本業ではないと聞きました。

宮田 はい、会社設立の目的は、画像認識技術を使って新しい検索の世界の実現することです。レストランの看板を写真に撮ってメールで送ると、そのレストランの口コミ情報を拾える、などというサービスを提供しようと考えました。

 画像認識は、もともと望ましくない人物が入ってくるのを防ぐといった、セキュリティーの分野で追求されてきた技術です。それをエンターテインメントに応用しました。

——「顔ちぇき!」の次にくるものは何ですか。

宮田 携帯電話はだれでも持てるし、パケット定額制で安価に使えるようになりました。この携帯電話を画像認識技術と組み合わせれば、便利なサービスがいろいろ考えられます。 文字による検索で急成長した巨大企業がアメリカにありますが、そういったビジネス的な成功を、モバイルの世界で実現できるのではないかと思っています。

——画像検索のグーグルになる、と?

宮田 具体的な企業名は言ってませんよ(笑)。(メディア戦略局 新井庸夫)

(敬称略)

http://www.yomiuri.co.jp/net/interview/20071218nt09-1.htm