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2007年12月17日(月) 15時06分

居酒屋の口論から振り込め詐欺発覚 容疑の4人を逮捕朝日新聞

 居酒屋での口論をきっかけに、振り込め詐欺グループが埼玉県警に摘発されていたことが分かった。はしごするかどうかをめぐり、グループの主犯格が内縁の妻を殴った暴力事件から芋づる式に男4人が詐欺容疑で逮捕された。

 傷害と詐欺容疑で逮捕されたのは、さいたま市南区辻8丁目、無職萩原勇一郎容疑者(34)。傷害、詐欺罪で起訴され、傷害罪は公判中。

 調べでは、萩原容疑者は10月5日、アパートで同居していた内縁の妻(33)ら数人と居酒屋で飲食。2軒目に行くかどうかでつかみ合いのけんかに。帰宅後、気がおさまらず、妻を正座させて、長さ約50センチの特殊警棒などで殴ったという。妻が浦和署に駆け込み、背中などに3週間のけがを負わせた傷害容疑で逮捕された。

 その後、浦和署が萩原容疑者のアパートを捜索したところ、本人名義ではない携帯電話が数台見つかった。調べてみると「ツーショットダイヤルの番組のサーバーから名前を削除するのに金がかかる」などと架空請求を繰り返す詐欺に関与していたことが判明。男性(66)から5万円を詐取した詐欺容疑で、萩原容疑者を再逮捕、アパートに同居していた無職吉田幸司容疑者(33)ら3人も同容疑で逮捕した。

 萩原容疑者は容疑を認めているといい、県警は、振り込め詐欺を始めたばかりだが、数十人から100万円以上だまし取ったとみて調べている。

http://www.asahi.com/national/update/1217/TKY200712170098.html