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2007年12月17日(月) 18時41分

<相続税>遺産申告漏れ5%増…税務調査で発覚毎日新聞

 今年6月までの1年間(06事務年度)に、相続税の税務調査で発覚した遺産の申告漏れ総額は、前年より5%増の4076億円だったことが、国税庁のまとめで分かった。このうち、海外資産に関連する申告漏れ額は148億円で、統計を取り始めた01事務年度以降、毎年増加している。

 調査された1万4061件のうち、85.8%の1万2061件で申告漏れが見つかり、そのうち仮装・隠ぺいを伴う悪質な遺産隠しは1820件あった。

 悪質なケースとしては、会社役員が生前にスイスのプライベートバンクで多額の債券などを運用し、国内の銀行に少額での送金を繰り返した財産を、相続人が申告から除外していたため、5億6600万円の遺産隠しを指摘され、約2億1800万円を追徴課税されたケースがあった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071217-00000055-mai-soci