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2007年12月16日(日) 20時00分

車などに実弾2700発=防弾チョッキも着用−佐世保8人死傷乱射・長崎時事通信

 長崎県佐世保市のスポーツクラブで8人が死傷した散弾乱射事件で、自殺した無職馬込政義容疑者(37)が所有するワゴン車や、脱ぎ捨てたベストのポケットなどに、散弾銃の実弾計約2700発が残されていたことが16日、佐世保署捜査本部の調べで分かった。捜査本部は、同容疑者があらかじめ実弾を大量に用意して銃撃を計画していたとみて調べている。
 調べによると、ワゴン車は馬込容疑者が自殺した同市船越町の教会前に止めてあり、車内から約2500発の実弾が見つかった。後部座席には、散弾銃2丁と空気銃が1丁があったほか、迷彩柄のリュックサックが残されていた。散弾銃のうち1丁は単身自動型で、もう1つは上下2連型だった。
 教会の正面玄関には「プロテクター」と呼ばれる迷彩柄の軍用ベストが脱ぎ捨てられており、ポケット4つのうち3つから約180発の実弾が見つかった。さらに自宅からも22発の実弾が押収されている。
 馬込容疑者は遺体発見時、迷彩柄の服を着用し、散弾銃を抱えた状態で見つかった。服の下には防弾チョッキを着込んでいたことも分かった。 

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