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2007年12月15日(土) 11時13分

<佐世保発砲>「なぜか銃を所持」不審がっていた住民毎日新聞

 流血の惨事から一夜明け、容疑者は自ら命を絶った−−。長崎県佐世保市名切町のスポーツクラブ「ルネサンス佐世保」で2人死亡、6人が重軽傷を負った乱射事件は15日未明、突然結末を迎えた。自殺したとみられるのは、被害者の1人と中学校の同級生だった馬込政義容疑者(37)。容疑者の死亡でさらなる危険が消滅したことに付近の住民は胸をなでおろす一方、「いったい、なぜ乱射を」という疑問と、遺族の深い悲しみが残った。

 「何かやるんじゃないか、とは思っていたが、まさかこんな……」。佐世保市船越町の馬込政義容疑者(37)の自宅近くに住む住民は絶句した。60代の女性は「猟もしないのになぜ、銃を持っているのか、と思っていた」と話し、「仕事はどこに行ってもクビになっていたようで、長続きしなかった。小さい時は、しっかりあいさつしていい子で、こっちも『まさ君』『まさ君』と呼んでいたのだが……」。

 近所に住む人々によると、馬込容疑者は父母と妹、弟の5人家族。地元の小中高校を卒業後、県外の専門学校などに通い、10年ほど前に実家に戻ったという。自宅わきの小屋のような離れに1人で住んでいた。

 近所の女性は「亡くなった藤本勇司さんとは中学の同級生。仕事は(何をしていたか)よく分からないが、1、2カ月で辞めてしまうようだった。夜中に突然、トイレを借りに来て怖いので、ゴルフクラブを玄関に置いたりしていた」と話した。また別の女性は「銃を持っているらしいという話は聞いていた。両親はカトリック信者で、毎日曜に教会に行っていた」と語った。

 馬込容疑者が01年8月から半年ほど看護助手として勤務していた佐世保市内の内科医院の関係者は「仕事ぶりは可もなく不可もなかった。思いやりが無く、注意すると逆に怒り出すこともあった」と話した。

 また、関係者によると、馬込容疑者は今年6月に事件現場となったルネサンス佐世保の会員になった。当初は週3回程度通っていたが、この1カ月ほどは毎日のように通っていたという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071215-00000028-mai-soci