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2007年12月14日(金) 01時00分

原告側、和解案拒否=政治決断に期待−大阪高裁が骨子案・薬害肝炎訴訟時事通信

 汚染された血液製剤でC型肝炎に感染したとして、患者らが国と製薬会社を訴えた薬害肝炎訴訟の控訴審で、大阪高裁(横田勝年裁判長)は13日、原告、被告双方に和解骨子案を提示した。血液製剤の投与時期によって救済範囲を限定する国の主張に沿った内容で、被害者全員の一律救済を求めていた原告側は「同じ被害を受けた仲間を線引きし、切り捨てる案だ」として受け入れを拒否した。
 骨子案について福田康夫首相は「重く受け止め、真摯(しんし)に検討していきたい」と述べ、早期解決に努力する考えを表明。今後、原告らが期待するように、何らかの政治決断に踏み切るかどうかが最大の焦点となる。 

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