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2007年12月14日(金) 10時00分

なぜ!? 二階総務会長「大訪中国」の同行者にみのもんた日刊ゲンダイ

 今年は日中国交正常化35周年。来夏に北京五輪開催を控えていることや、東シナ海のガス田開発問題の早期解決に向けた両国間の協議実現が合意に至ったことで、最近は国会議員の訪中ラッシュだ。
 今月1日に高村外相ら6閣僚が訪中したのに続き、6日は民主党の小沢一郎代表率いる400人の大訪中団が話題となった。
 そして、もうひとつ——。関係者も驚いたのが、自民党の二階俊博総務会長の訪中だ。
 時期は8〜9日。ここになんと、タレントのみのもんたが同行したのだ。
「国交省は日中国交正常化35周年の今年、日本から直行便が飛ぶ中国19都市で総計2万人規模の交流事業を企画しました。11月末までに2万5000人の市民レベルの交流が実現。8〜9日はこの事業の締めくくり交流会で、150人に上る訪中団が組まれたのです。メンバーは、『日中関係を発展させる議員の会』事務総長の二階先生。ほかに、キヤノン会長の御手洗冨士夫経団連会長、西松遙日本航空社長、佐々木隆ジェイティービー社長など旅行業界の大御所。文化人も交ざっていて、絹谷幸二日本芸術院会員らと一緒にみのさんも訪中したんですよ」(国交省関係者)
 みのは、テレビ番組で「日中じゃなくて中日」と強調するなど、自他ともに認める親中派。ネット上では「中国礼賛者」などと批判の声が飛び交ったこともある。
 国交省国際観光課は「交流会出席は自由参加で、(みのの参加は)取材目的と聞いている」と説明。何だか自分から手を挙げたような“説明”だが、「実は二階先生から(みのの)推薦があったんです」とは同省関係者。みのといえば、安倍前首相との“仲”が有名だったが、二階とも関係がいいらしい。
 日中の関係者400人が出席した交流会では、みのが日本側の“観光客代表”であいさつ。一般の目線で感じた両国の良さについて熱弁を振るった。
「二階さんはみのさんを引っ張り出して政治力を見せたい。経済界は中国市場のパイプ作りが急務。みのはみので、こうした旅行に参加すればハク付けになる。三者の思惑が一致したのでしょう」(政界関係者)
 中国市場に群がるメンメンは抜け目ない。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071214-00000009-gen-ent