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2007年12月14日(金) 22時00分

「銃持った人が…」「怖い」=短パンで避難、震える人−長崎・スポーツクラブ発砲時事通信

 「銃を持った人が…」「怖くて外も見ていない」−。発砲事件があった長崎県佐世保市のスポーツクラブ。利用客は着の身着のままで逃げ出し、恐怖に体を震わせた。道路が封鎖され、パトカーや消防車が集まって騒然とする中、近所の住民は家から動けず、不安な夜を過ごした。
 「寒いので入れてください」。道路を挟んだはす向かいの菓子店「いしむら佐世保店」には午後7時50分ごろから、クラブで汗を流していた客らが続々と逃げ込んできた。
 店内にはスポーツウエア姿の男女約20人が集まり、「銃を持った人がいるみたい」などと説明。女性店員によると、半袖短パン姿も多く、電話で家族に連絡を取るなど多くは落ち着いた様子だが、30分以上たっても体を震わせ、おびえている人もいた。
 近くに住む主婦(38)は車を運転中、5、6台の消防車が赤色灯を回しながらスピードを出して駆け付けるのを見て事件に気付いた。「10歳の子供が毎週水曜日の午後6時から7時にクラブのプールに通っている。曜日が違っていたらと思うと怖い」と興奮した様子で話した。
 近所の無職男性(63)は「報道で事件を知った。家族4人、家の中でじっとしている。救急車のサイレンが聞こえたが、怖くて外も見ていない」。
 60代の無職女性は「閑静な住宅街で普段こういう事件は起きない。発砲音は聞こえなかったが、今は怖くて一歩も外に出られない」と声を震わせ、会社員の女性(58)は「職場から娘が帰ってこない」と家族の身を案じた。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071214-00000195-jij-soci