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2007年12月13日(木) 00時00分

国内初 敵対的TOB成立読売新聞

ケン・エンタープライズ ソリッドグループを買収

 投資会社「ケン・エンタープライズ」が、中古車販売業「ソリッドグループホールディングス」(旧ライブドアオート)に実施していた敵対的TOB(株式公開買い付け)が成立したことが12日、わかった。ソリッド社株式を大量に実質保有する米系リーマン・ブラザーズ証券が保有全株の売却に応じたためだ。ソリッド社は東証2部に上場しており、上場会社に対する日本初の敵対的TOBが成立したことになる。

 TOBは12日に締め切られた。結果は13日に発表される。

 リーマンは9月28日時点で、TOBの成立条件である48%を超える48・56%の株式を保有していた。

 ケン社は、商工ローン大手SFCG(旧商工ファンド)系で、10月31日にソリッド社の株式を1株26円で買い付けるTOBを開始、発行済み株式の48・0〜66・58%の取得を目指していた。これに対し、ソリッド社は「企業価値が向上するとは考えられない」として、TOBに反対を表明していた。

 リーマンは、ソリッド社の元の親会社に対する融資の担保として、ソリッド社の株式を実質保有していた。

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/mnews/20071213mh03.htm