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2007年12月12日(水) 21時08分

税務署員の所得税詐欺事件、総額は2億数千万円か 京都朝日新聞

 大阪国税局左京税務署(左京区)の職員が源泉所得税の還付金を詐取したとされる事件で、詐欺罪に問われた同税務署の元上席国税徴収官山本友行被告(51)=懲戒免職=の初公判が12日、京都地裁(三輪篤志裁判官)であり、山本被告は起訴事実を認めた。同様の手口による詐取総額は2億数千万円に上るとみられ、京都地検は年内にも追起訴する方針。

 検察側の冒頭陳述などによると、山本被告は、源泉所得税の還付を請求したことがない京都市内の企業を選び、同税を納めすぎたように装った虚偽データをコンピューターに入力。4回にわたり、還付金をだまし取ったとされる。

 検察側は、動機について「遊興費ほしさと、職場での評価が低いことへの不満」と指摘した。調べに対し、山本被告が「還付手続きの甘さを指摘したのに認めてもらえず、自分で不備を示した」などと供述していることも明らかにした。

http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200712120069.html