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2007年12月12日(水) 21時59分

背後の大組織の命令で…MDMA4万錠を密輸 関空産経新聞

 成功報酬を得る目的でドイツから合成麻薬「MDMA」の錠剤約4万錠を密輸したとして、関西空港署と関西空港税関支署などは麻薬取締法違反(密輸入)容疑で、神奈川県川崎市麻生区虹ケ丘、建設業、兵頭広徳(45)と同市川崎区鋼管通、建設作業員、山口浩志(32)の2容疑者を逮捕したと12日、発表した。関西空港で押収したMDMA錠剤としては過去最高量。
 山口容疑者は「背後に大きな組織があり、組織の命令で密輸入を計画した」などと供述。関空署などは2容疑者に指揮・命令していた暴力団員とみられる男(41)を全国に指名手配し、行方を追う一方、背後関係を調べている。
 調べでは、兵頭容疑者は7月上旬に欧州へ渡航し、ドイツ国内のホテルでスーツケースを受け取った後、同27日にデュッセルドルフ空港からフランス経由で帰国する際、スーツケース内の紙袋にMDMAの錠剤3万9346錠(末端価格約1億5000万円)と破砕片を隠して密輸した疑い。英語の話せる山口容疑者が日本国内から海外の組織と連絡、兵頭容疑者にも指揮していたという。
 関西空港に到着した同28日に税関X線検査でMDMA錠剤が見かった。兵頭容疑者は「事業の失敗で多額の借金があった」と話しているという。

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