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2007年12月10日(月) 21時01分

官房副長官、明言避ける=裏切られたと落胆−全員救済求める原告ら・薬害C型肝炎時事通信

 薬害C型肝炎訴訟で大阪高裁の和解案提示を控え、全国訴訟の原告・弁護団の代表は10日午後、首相官邸を訪れ、大野松茂官房副長官と面会した。福田康夫首相との面会と被害者全員を救済する「政治決断」を求めたが、大野副長官は明言を避けた。原告らの間では面会後、「裏切られた」との落胆の声が広がった。
 大阪高裁の和解骨子案は13日に示される予定。和解案では感染原因となった血液製剤の投与時期で救済範囲が限定される可能性があり、原告は前日の12日までに、被害者全員を救済するよう求めていた。
 原告側によると、大野副長官は「(12日までに首相と)会えるかどうか分からない」と述べ、救済策については言及しなかったという。 

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