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2007年12月09日(日) 09時36分

博士号汚職の元教授、22人の審査に関与・謝礼400万か読売新聞

 医学博士号の審査を巡る汚職事件で、収賄容疑で逮捕された元名古屋市立大学教授の伊藤誠容疑者(68)が定年退官した2004年度、学位審査で中心的な立場の主査、補佐役の副査として計22人の審査に関与していたことが8日、わかった。

 伊藤容疑者が所属していた同大学院医学研究科では主査、副査への謝礼が慣例化していたとされ、伊藤容疑者が謝礼として受け取った現金の総額は、同年度だけで400万円近くにのぼり、逮捕容疑となった百数十万円の倍以上となる可能性がある。愛知県警の特捜本部は、現金授受の経緯などを調べている。

 関係者によると、同大学院医学研究科では、申請者の専門分野の教授が主査、専門以外の教授が副査として、学位論文や口頭試問を実施。最終的には同科の全教授らでつくる委員会が合否を判定するが、実質的には主査の意向で合否が決まっていたとされる。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071209-00000201-yom-soci