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2007年12月08日(土) 01時02分

生保不払い964億円 金融庁、行政処分検討へ朝日新聞

 保険契約者に対する保険金不払い問題で、生命保険38社の調査結果が7日、出そろった。不払いは01〜05年度の5年間で約131万件、約964億円に達した。生保自身による調査はひとまず終了する。今後は金融庁が調査内容を精査し、生保各社に対する行政処分を検討する。

 11月末まで調査が延びた三井生命保険、ジブラルタ生命保険など13社が7日、金融庁に結果を報告した。半数超の社が調査を終えていた10月5日時点で、全38社で約120万件、約910億円の不払いが判明していた。

 不払い額が最も多いのは、第一生命保険の189億円で、最大手である日本生命保険の134億円を上回った。最も少なかったのは、00年に日本で営業を始めた住宅ローン関連商品が中心のカーディフ生命保険で「不払いなし」と報告した。

 生保の不払い調査は今年2月、金融庁が全社に4月13日までに報告するよう命じたが、全社がそろったのは12月までずれ込んだ。本来の期限だった4月の報告では全38社の不払いは約44万件、359億円だったが、最終的に件数は2.9倍、金額は2.6倍にふくらんだ。

 各社とも、契約者からの請求があれば支払えそうな事例でも「請求がない」と放置していたケースが目立った。また、失効した契約を解約した際に受け取れる解約返戻金について、調査した日本生命などで件数が大きく膨らんだのに対し、第一生命や住友生命保険は「不払いはない」とするなど、調査範囲について各社の対応は大きく分かれた。保険金の支払い管理態勢や調査の徹底ぶりによっても、各社の調査結果に差が出たと見られる。

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