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2007年12月08日(土) 07時49分

琵琶湖底で魚大量死 潜水ロボットが撮影東京新聞

 滋賀県高島市沖の琵琶湖北部の湖底で、多数の魚やエビが死んでいるのが、潜水ロボット「淡探」を使った同県琵琶湖環境科学研究センターの8日までの調査で分かった。2001年度から毎年実施しているが、死骸が見つかったのは初めて。

 センターによると、今月3日−6日、水深約90メートル地点の写真約1900枚を撮影したところ、主に琵琶湖の固有種のイサザとみられる魚58匹のうち42匹が死んでおり、ほかにエビの死骸も写っていた。

 水質センサーで酸素量を調べると、1リットル当たり最低0・6ミリグラムで、一般的に魚類が生息可能な量を下回っていたという。センターは今後、関連を調べる方針。

 琵琶湖の低酸素状態は、昨年から今年にかけての暖冬で湖水の循環が悪くなったのが直接の原因と考えられ、今年10月の調査では、酸素量が0・3ミリグラムと過去に例のない低水準の地点もあった。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007120801000041.html