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2007年12月08日(土) 07時02分

永ちゃん “ニセ矢沢”訴えたスポーツニッポン

 歌手矢沢永吉(58)の名前が無断で利用されたとして、矢沢の所属事務所が7日までに、ものまねタレントの石山龍大(42)を相手に1000万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。訴状によると、石山はホームページに「矢沢が唯一認めたものまねタレント」と無断で記載していた。矢沢の事務所は「再三の求めにも状況が変わらないため訴えた」としている。

 矢沢の所属事務所によると、提訴したのは先月27日。訴状によると、石山はインターネットの自身のサイトに、矢沢に無断で「矢沢永吉が唯一認めたものまねタレント」と記載。ものまねタレント業の広告・宣伝を行っていた。

 所属事務所では、10月下旬から、矢沢の名前の使用を速やかに中止するよう申し入れてきたが、あいまいな答えに終始して応じなかったという。さらに、11月7日付の内容証明郵便で正式に削除を求めたものの「ちょっと時間をください」などと言うだけで、サイト上の問題の記載はそのままだった。このため、やむを得ず法的手段をとったとしている。

 石山は、いわゆる矢沢の“そっくりさん”としてテレビのものまね番組などに出演。最近は飲食店でものまねを披露するなどしていた。昨年7月には、購入した中古車の塗装が気に入らないと販売店にクレームをつけ、男性社員の顔を殴り傷害などの疑いで逮捕されている。

 矢沢の所属事務所は本紙の取材に「“矢沢が唯一認めた”という内容は全くの事実無根で、矢沢がそういったことに一切関与もしていない。再三にわたり名前の利用をやめるよう求めたが、一向に状況が変わらず、納得いく内容までには至らなかったため、法的手段に訴えることになった」と説明。

 石山は提訴後の今月3日ごろに問題の記載を削除。本紙の取材に「16年前に矢沢さんから“石山を認める、許可する。その代わりもっと頑張れ”と言われた。削除は業者に任せていたら遅れてしまった」と釈明している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071208-00000046-spn-ent