記事登録
2007年12月07日(金) 00時13分

海外先物で“のみ行為”、コメックスジャパン業務停止処分読売新聞

 海外先物市場で顧客から受けた売買注文を出さずに、自社で相手方になる「のみ行為」を繰り返したとして、経済産業省と農林水産省は6日、海外商品取引業者「コメックスジャパン」(名古屋市中区)を海外先物取引法に基づく1年間の業務停止処分とした。

 経産省によると、同社は顧客が損をした場合は集めた代金をそのまま同社の利益とし、利益を得た際には支払いをしないことがたびたびあった。顧客を勧誘する際には、別人を社長とした虚偽の書類も使用していた。同社幹部は「(のみ行為は)2002年7月ごろから行っていた」と話しているという。

 また、両省は同日、顧客から受けた売買の指示を文書に残していないなど、複数の違反行為があったとして、「トータルプランニング」(東京都台東区)についても9か月の業務停止処分とした。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071206-00000316-yom-soci