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2007年12月07日(金) 23時58分

ワープロ特許、対価支払え 東芝を提訴2億6000万東京新聞

 東芝の元社員の天野真家湘南工科大教授(59)が7日、効率的に仮名を漢字に変換する日本語ワープロソフトの基本技術を発明した特許の対価として、同社に約2億6000万円の支払いを求め、東京地裁に提訴した。

 天野教授によると、発明は、入力した仮名を前後から判断し、漢字と仮名の交じった文章に変換する技術と、1度使った漢字を優先的に出す技術。現在もほとんどの日本語のワープロソフトに使われているという。

 訴状によると、天野教授は在職中の1977年と78年、人工知能の理論などを使い、2つの技術を発明。東芝は天野教授ら4人の連名で特許を出願して取得、天野教授には毎年数万円の対価が支払われてきた。

 天野教授は発明は単独でしたと主張。民事訴訟法上の時効や特許の権利存続期間などを考慮し、請求権の残っている96、97年の2年間で、東芝が得た利益を26億円と試算。うち10%を請求した。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007120701000485.html