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2007年12月07日(金) 23時43分

柔道部顧問教諭らを提訴へ 「体罰」で重傷の元部員ら東京新聞

 横浜市立奈良中学校(同市青葉区)で2004年、柔道部顧問だった田中秀昌教諭(29)から投げ技などを繰り返し受け頭に重傷を負い、記憶障害などが残ったとして、元部員で現在、高校3年の男子生徒(18)と両親が田中教諭や横浜市などに、後遺症による逸失利益など計約1億数千万円の損害賠償を求める訴えを近く横浜地裁に起こすことが7日、分かった。

 田中教諭は02年に講道館杯日本体重別選手権で優勝歴がある有段者。今年七月、神奈川県警は生徒への傷害容疑で田中教諭を書類送検した。

 両親は、04年12月24日の練習中、田中教諭が技を掛け合う「乱取り」で生徒に投げ技や絞め技を繰り返し、意識がもうろうとしているのに一方的に技を掛け続け、脳挫傷などの重傷を負わせたとしている。

 生徒は現在も記憶障害や右手のまひなど重い後遺症があり、両親は「田中教諭は指導を装って暴行し、当時の校長らは暴行を知りながら放置した」などと主張している。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007120701000684.html