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2007年12月07日(金) 22時16分

「規制は最小限で」と訴え 万能細胞で山中教授東京新聞

 皮膚からつくる新たな万能細胞の一種「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」を開発した山中伸弥・京都大再生医科学研究所教授が7日、文部科学省の科学技術・学術審議会専門委員会に招かれ「iPS細胞研究では胚性幹細胞(ES細胞)と違い受精卵などは不要。同等の規制をするべきではない」と、規制を最小限にするよう訴えた。

 委員会はES細胞を使った研究の審査などが役割。将来、iPS細胞研究のルールづくりを任される可能性もあるため、山中教授から意見を聴くことにした。

 山中教授は「規制が必要だとすれば(人を誕生させることも可能な)精子や卵子をつくる研究だけだ」と指摘。委員会のメンバーもほぼ同意見だった。

 生殖細胞をES細胞からつくることは指針で禁止されているが、不妊治療研究への応用の期待も大きく、委員会は一部容認のため指針の改正作業を進めている。

(共同)

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007120790221635.html