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2007年12月07日(金) 21時38分

20回以上拒否、今年3件 兵庫・姫路の救急搬送東京新聞

 兵庫県姫路市の男性(66)が18病院から救急搬送を断られるなどし、約2時間後に病院で死亡が確認された問題に関連し、姫路市では今年3月と8月にも、20回以上受け入れを拒否され、搬送に2−3時間程度かかったケースが計3件あったことが7日、分かった。

 姫路市消防局によると、3件の患者はいずれも重症ではなかった。病院は「専門医がいない」「ほかの患者の処置中」などを理由に受け入れを拒否。患者は市外の病院に搬送された。

 姫路市医師会によると、市内には入院が必要と考えられる患者を搬送する2次救急病院が計19あり、交代で休日、夜間に当直医を置いている。近隣の市や町からの搬送患者も多いという。

 市医師会の空地顕一副会長(51)は「医師不足で各病院が当番日以外にも専門医を当直させるのは不可能。症状の軽い患者も2次救急病院に集中してしまうため、本来の2次救急の役割を果たしにくくなっている」と話している。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007120701000570.html