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2007年12月07日(金) 18時42分

「ガリレオ温度計」に注意 割れるとやけどの恐れ東京新聞

 国民生活センターは7日、ガラスシリンダーに入った液体の比重変化で温度を示す「ガリレオ温度計」について、液体に灯油と同じ成分を含むものがあり、割れた際に触れると、やけどをする恐れがあるとして注意を呼び掛けた。

 センターによると、今年1月、鹿児島県の医師から「1歳の女児がガリレオ温度計の液体を浴びてやけどをしたが、成分表示がないので対応方法が分からない」と情報提供があった。9月には千葉県に住む5歳の男児が同様の被害に遭ったと家族から相談が寄せられたという。

 センターが、中国製やドイツ製など8商品をテストしたところ、7商品の液体から灯油などに含まれる炭化水素系の成分が検出された。半数の商品には液体の成分表示がなく、触れた場合の対処方法も示されていなかった。

 こうした液体には皮膚がただれる「化学やけど」を起こす恐れがあるといい、センターは「触れてしまったらすぐ水で洗い流すように」としている。

(共同)

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007120790184233.html