鳩山邦夫法相は7日午後、法務省で記者会見し、同日死刑が執行された3人の氏名を公表した理由を「法と正義に基づいて適正に執行していることを世に示し、国民の理解を得るために決断した」と述べた。
絞首刑に関し「もっと安らかな方法がないのかという思いがある」と述べた10月の国会答弁との関連を問われると「最善かどうかは今後議論すればいい。方法を変えるには刑法改正が必要だが、今回はそういう段階になかった」と説明した。
議論を尽くすまで執行を停止するよう求める意見が多いことについては「死刑はやむを得ないという世論は大事にしないといけない」と反論。執行対象者を選ぶ基準などの公開は「厳粛なもので、国民の知る権利になじまない。これ以上(公開事項が)広がることは想定しにくい」と否定的な見解を示した。