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2007年12月07日(金) 11時11分

試験内容の漏えい認める 収賄容疑の名市大元教授東京新聞

 名古屋市立大大学院医学研究科の博士学位の審査をめぐる汚職事件で、収賄容疑で逮捕された元教授伊藤誠容疑者(68)が愛知県警の調べに対し、口頭試問の内容を事前に医師に漏らしたことを認めていることが7日、分かった。

 伊藤容疑者はこれまでの調べに、現金を受け取ったことは認めたが「学位審査で有利な取り計らいをした覚えはない」と供述していた。

 県警はわいろ性の認識や現金授受の経緯について伊藤容疑者をさらに追及する。

 また贈賄容疑で聴取を受けた医師5人のうち数人は現金を渡した理由について「内容を教えてもらったりして世話になったから」と説明。ワインや菓子を持参した医師もいたという。

 調べでは、伊藤容疑者は2005年3月、博士学位論文の審査で、事前に口頭試問の内容を漏らすなどして便宜を図った見返りに、学位申請した5人から1人ずつ20万−30万円の計百数十万円を受け取った疑い。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007120701000201.html