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2007年12月06日(木) 21時26分

別の6人の学位取得に関与 名市大元教授、論文審査で東京新聞

 名古屋市立大の博士学位の審査をめぐり元教授伊藤誠容疑者(68)が逮捕された贈収賄事件で、学位取得の謝礼として伊藤容疑者に現金を手渡したとして贈賄容疑で聴取された医師5人以外に、同時期に別の医師6人も伊藤教授の指導を受け、学位を得ていたことが6日、分かった。

 県警捜査2課はこの6人から任意で事情を聴くとともに、同大で押収した伊藤容疑者の過去の審査資料などと照合、大学医学部を舞台にした師弟間の現金授受の実態解明を進める。県警は同日、収賄容疑で伊藤容疑者を送検した。

 県警などによると、6人は2005年3月、伊藤容疑者による論文審査、口頭試問を経て、それぞれ博士学位を取得。伊藤容疑者が口頭試問の内容を事前に漏らし、謝礼として現金20万−30万円を贈ったとして、捜査2課が贈賄容疑で書類送検する方針の医師5人と同じ形式で審査を受けた。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007120601000662.html