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2007年12月06日(木) 20時21分

一度は実刑の長男保護処分 同居男性殺害で函館家裁東京新聞

 北海道函館市で昨年10月、ドメスティックバイオレンス(DV)に耐えかね、母親(46)と共謀し同居の男性=当時(41)=を殺害、遺体を捨てたとして殺人などの罪に問われ、1審で実刑判決、控訴審で家裁への移送決定を受けた長男(17)の少年審判で、函館家裁は6日、中等少年院送致とする保護処分を決定した。

 決定理由で板橋愛子裁判官は被害者側の落ち度を認めた上で、長男には「刑罰よりも周囲からの援助や指導が必要だ」と述べた。期間については「相当長期間の矯正教育を施すことが相当」とした。

 検察官送致(逆送)された少年が、控訴審の決定で家裁に移送され審判を受けるのは極めて異例。母親は殺人罪などで懲役5年が確定している。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007120601000636.html