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2007年12月06日(木) 13時55分

カード使用ほのめかす 川口の女性殺害 強盗容疑 逮捕の配管工送検東京新聞

 埼玉県川口市のアパート自室で、会社員渡辺沙織さん(26)が殺害された事件に絡み、別の女性への強盗強姦(ごうかん)などの疑いで逮捕された自称配管工清田竜也容疑者(39)が、県警川口署捜査本部の調べに対し、十月三十日夜、現場近くのスーパーで渡辺さんのキャッシュカードを使用したことをほのめかす供述をしていることが、六日分かった。渡辺さんとの接触に関する供述は初めて。捜査本部は同日、清田容疑者を送検。カードを使った経緯や渡辺さん殺害への関与について本格的に追及する。

 これまでの調べでは、渡辺さんは十月三十日午後七時すぎ、勤務先からの帰宅直後に襲われたとみられている。

 同日午後十時四十分ごろ、近くのスーパーの現金自動預払機(ATM)で渡辺さんのカードを使って、現金を引き出そうとする清田容疑者に似た男が防犯カメラに写っていた。

 この映像に基づいて捜査本部が追及したところ、清田容疑者は自分の関与を認める供述をしたという。

 ただ同容疑者はカード使用について、つじつまの合わない供述もしており、捜査本部は詳しい経緯を調べている。

 同容疑者は逮捕容疑となった七月の強盗強姦事件で、女性から奪ったキャッシュカードでATMから現金約百万円を引き出した件について、「女性から現金引き出しを頼まれたが、盗難カードかもしれないと思い、タオルで顔を隠した」と供述しているという。

(東京新聞)

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007120690135507.html