名古屋市立大の元教授伊藤誠容疑者(68)が博士学位取得に便宜を図った謝礼として現金を受け取った贈収賄事件で、愛知県警捜査2課は6日、収賄容疑で同大医学部などを家宅捜索した。
県警は、伊藤容疑者の勤務記録や過去の学位論文の審査に当たった資料などを押収して、学位を取得したほかの医師から現金の授受がなかったかどうか捜査する。
調べでは、伊藤容疑者は名古屋市立大大学院の教授だった2005年3月、博士学位論文の審査で、口頭試問の問題を事前に漏らすなどした見返りに、学位を取得した医師5人から1人20万−30万円ずつの計百数十万円を受け取った疑い。