記事登録
2007年12月06日(木) 16時02分

旧ダイエー跡地取利用問題:パチンコ店建設、工事中止を市が指示 /奈良毎日新聞

 JR奈良駅近くの旧ダイエー跡地(奈良市油阪町)へのパチンコ店出店で、市は、遊技場経営会社「アンダーツリー」(大阪市中央区)に工事中止を求める指示書を送付した。指示に従わなければ、市は中止命令を出す。奈良地裁への仮処分申請や市条例違反の疑いで刑事告発することも検討している。【高橋恵子】
 跡地の近くに保育園があり、市は保育園などの施設から200メートル以内でラブホテルやパチンコ店出店を制限する市条例に抵触すると主張してきた。しかし、市条例は建築確認に必要な建築基準法関係の規定でないことから、パチンコ店建設計画を出した遊技場経営会社「タウンライト」に対し今年10月、一転して建築確認をした。アンダーツリーはタウンライトの親会社。
 アンダーツリーは先月下旬にパチンコ店建設工事を着工。市は先月末に現場を訪れ、市条例に抵触するとして口頭で工事中止を指示。従う様子がなかったことから、中止指示書を送付した。同社は工事を続け、来年6月から7月にパチンコ店を完成させる予定。アンダーツリー開発部の小瀧健太課長は「市の出した建築確認に従って着工した。中止を求めるのは矛盾している。法律を順守している」と話している。

12月6日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071206-00000236-mailo-l29