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2007年12月06日(木) 22時54分

元警察学校長、埼玉県警幹部らを告発 業務上横領容疑で朝日新聞

 埼玉県警察学校の元校長が6日、自分の前任の校長ら3人が校内の売店から学校の親睦(しんぼく)会あてに拠出されるべき売上金の一部を着服した疑いがあるとして、さいたま地検に業務上横領容疑の告発状を提出した。県警監察官室は「コメントは差し控えたい」としているが、県警の調べでも告発対象の125万円の使途を示す書類は見つかっていないという。

 告発したのは、05年3月から06年3月まで警察学校長を務めた後、今年9月、さいたま市警察部長を最後に県警を定年退職したばかりの田中三郎さん(60)。告発されたのは、田中さんの前任者の校長と副校長、それに庶務担当職員(いずれも当時)で、校長を除く2人はいまも県警幹部と職員として在任中だ。

 告発状によると、3人は04年4月から12月にかけて、校内で売店を経営していた業者から警察学校校友会の口座に振り込まれるはずの「助成金」約125万円を3回に分けて受け取り、横領した疑い。

 業者は94年に出店。毎年、売り上げの3〜5%を管理運営費や助成金名目で、警察学校の学生と教職員でつくる「警察学校校友会」に支払っていたという。

 ところが、05年3月に校長に就任した田中さんが、04年の金の流れを疑問視。県警本部に報告するとともに別の職員と調べてみると、同年の助成金約125万円の使途が分からず、告発された庶務担当職員は「前任の校長から、『今後、助成金は副校長に手渡すように』と言われた」と打ち明けたという。

 この問題については、県監査委員や県警監察官室も06年に調査。その結果、04年分に関しては校友会への入金記録が残っていなかった。しかし県警は06年6月、「事務処理は不適切だったが、違法な使途はなかった」として、当時の副校長を本部長注意処分にしただけだった。

http://www.asahi.com/national/update/1206/TKY200712060332.html