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2007年12月06日(木) 17時01分

「尾崎豊さんの気持ちが分かりました」大友康平が告白夕刊フジ

 解散・独立問題でドロ沼の法廷闘争が続いているロックグループ「ハウンドドッグ」。5日午後、東京地裁で、前所属事務所から債務不履行などで約3200万円の損害賠償を求められている民事訴訟の口頭弁論が開かれ、大友康平(51)が証人として初出廷した。独立のいきさつやメンバーを“切った”理由を告白した。

 この訴訟は、大友の前所属事務所マザー・エンタープライズ社が、大友の一方的な独立によってコンサート16本が中止となったほか、大友の無断営業による契約違反などによる損害賠償を求めて提訴された。昨年8月の提訴以来1年4カ月もドロ仕合が続き、大友側も同年11月に名誉棄損で反訴している。

 大友は、原告側弁護団の質問に対し、独立にいたった経緯を切り出した。「マザー・エンタープライズは実質的に福田信会長のワンマン会社。そのワンマン体制に対する不安、マネジメントに対する不安が独立を決意させた」。続けて「福田会長から『ハウンドドッグは事務所のお荷物だから解散しろ。独立は認めない。解散ツアーをすれば2000万円ずつ退職金が出る』と言われた」と説明した。

 さらに「個人のアーティスト活動をマザーから離れてやりたかった」とし、音楽活動はマザー社と協議の上で行い、俳優業やテレビ、CM出演は個人事務所で行うつもりだったことも明かした。

 これに対し「誰がメンバーの面倒をみるのか」と原告側がただすと、大友は「事務所の責任です」「デビューして25年。僕は事務所に貢献してきた」と証言。傍聴席から失望したと言わんばかりのため息がもれた。

 大友は独立後の2005年8月、まずメンバーの蓑輪単志、鮫島秀樹を切った。その理由を「福田会長の一方的な暴走に賛同した蓑輪氏にはショックを受けた。鮫島氏も福田会長とつながっているし、信用ができなかった」と初めて明かした。

 昨年夏には残りのメンバー、西山毅、橋本章司、八島順一の3人も切った。「(帯同は)1年間に限ると考えていた」と説明した。

 大友は「福田会長に振り回されたとき、独立しようと悩んでいた尾崎豊さんの気持ちが分かりました」と苦境を吐露する場面も。大友とマザー社の言い分は対立したまま閉廷した。

 この日、大友は自身のブログで「不器用だったけど、真実を一生懸命に話してきました」「おいらロケンローラー! 前のめりに走り続けるしか出きないぜ!」と強気の姿勢を崩さなかったが、ファンはどう聞いたか。


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