パリの中心部で6日午後、弁護士事務所が入居する建物に届いた小包が爆発し、1人が死亡、5人が負傷した。この建物には、サルコジ仏大統領が所属していた弁護士事務所も入居しており、捜査当局が関連を調べている。
現地の報道では、小包がもう一つ届き、爆発を防ぐ作業が施されているとの情報もある。現場の建物はエリゼ宮(仏大統領府)から北約1キロで、複数の弁護士事務所が入居している。ブリュッセルを訪問中のアリオマリ内相は「悪質でひきょう」な行為だと批判した。
爆発した小包は5階の弁護士事務所あてだが、同じ建物にはユダヤ人虐殺を記録する財団も入居。サルコジ氏のかつての事務所は2階にある。
死亡したのは、あて先となった弁護士事務所の秘書とみられる。負傷者の中には弁護士も含まれている模様だ。
捜査当局者はAFP通信に「小包にはあて先として具体的な弁護士が記されており、サルコジ氏の関係する事務所が狙われたのではない」との見方を示した。
http://www.asahi.com/international/update/1206/TKY200712060354.html