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2007年12月05日(水) 17時01分

公的年金、1.6兆円の運用損=サブプライム問題が響く−7〜9月期時事通信

 厚生労働省所管の年金積立金管理運用独立行政法人は5日、公的年金積立金の7〜9月期の運用実績(市場運用分)が1兆6328億円の損失を計上したと発表した。米国の低所得者向け高金利型(サブプライム)住宅ローン問題の影響で国内外の株価が下落したためだ。運用利回りはマイナス1.80%と水面下に沈み、2006年4〜6月期(2兆0032億円の損失、運用利回りマイナス2.73%)以来、5・四半期ぶりにマイナス運用となった。
 サブプライム問題に伴って台頭した米経済の先行き懸念は世界の金融市場に打撃を与えたが、中でも日本の株価下落が運用に大きく響いた。この結果、今年度上半期(4〜9月)の運用収益は7424億円にとどまり、利回りはプラス0.85%となった。10〜12月期についても「市場は厳しい状況」とみている。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071205-00000106-jij-pol