クマのぬいぐるみにイスラム教の預言者ムハンマドの名を付けて神を冒涜（ぼうとく）したとして、アフリカ・スーダンの小学校で教える英国人女性ジリアン・ギボンズさん（５４）が禁固１５日間などの有罪判決を受けた問題で、スーダンのバシル大統領は３日、ギボンズさんを恩赦で釈放、ハルツームの英国大使館に引き渡した。
ギボンズさんは１１月２５日に逮捕、２９日に有罪判決を受けた。その後、イスラム教徒の英国上院議員２人がスーダンを訪問、３日に大統領と会って恩赦を求め、受け入れられた。英国大使館職員は「彼女は元気だ。速やかに帰国する予定だ」と話した。
ぬいぐるみは９月、授業の中で児童の大半に支持されて命名されたが、児童の親らが苦情を政府に届け出て問題になった。判決後は、より厳しい措置を求める大規模なデモも起きていた。
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