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2007年12月04日(火) 14時59分

米国家情報評価、イランは03年に核兵器開発計画を停止と分析ロイター

 [ワシントン 3日 ロイター] イランに関する米国家情報評価(NIE)が3日に発表され、イランが2003年に核兵器開発計画を停止し、現在も停止状態が続いている、との分析結果が示された。
 ブッシュ米政権はイランが爆弾製造の意図を持っていると主張してきたが、国家情報評価はこれと矛盾する内容となった。国連安全保障理事会での対イラン追加制裁議論にも、影響を与える可能性がある。
 ブッシュ大統領は10月、イランが核武装すれば第3次世界大戦につながりかねない、などと述べ、イランへの強硬姿勢を強めていた。
 今回発表された最新の国家情報評価は「(イランが)現在、核兵器開発の意図を持っているのかどうか、分からない」としている。2年前には、イランが「核兵器の開発を決意している」と分析していた。
 ただ最新の国家情報評価では、イランが爆弾製造に使用可能な技術の開発を続けているとしたほか、「2010─2015年の間に」核兵器開発に十分な濃縮ウランを作る能力を持つだろう、としている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071204-00000882-reu-int