舛添厚生労働相は3日、薬害C型肝炎訴訟の和解協議をめぐり、感染源となった血液製剤について「フィブリノゲンに限定せず原告を救済したい」との意向を示した。大阪高裁での和解協議で国側は、製剤の投与時期と種類を限定して責任を認めると主張しているとされるが、舛添氏は幅広い救済に意欲を示した。
舛添氏は記者団に対し「薬害をやった責任があり、償うべきは償う。できるだけ広く救済する」と述べ、80年にクリスマシンを投与された原告も救済対象に加えたい考えを示した。
同訴訟は5地裁のうち4地裁で国の責任を認めたが、クリスマシンに限ると、名古屋以外の4地裁は国の責任を認めていない。国は和解協議にあたり、87年4月〜88年6月にフィブリノゲンを投与された原告に国の責任を認めた東京地裁判決などを根拠に、限定的に責任を認めているとみられる。
舛添氏は「福田総理らとまだ詰めないといけないが、不退転の決意でやる」と述べた。
http://www.asahi.com/national/update/1203/TKY200712030179.html