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2007年12月01日(土) 23時15分

自公民、太田知事推薦せず 独自候補擁立へ 大阪知事選朝日新聞

 来年1月27日投開票の大阪府知事選で、自民党府連(中山太郎会長)は1日、太田房江知事を推薦せず、独自候補を擁立することを決めた。民主党府連、公明党府本部も太田氏を推薦しない方針を表明。これまで太田氏を支援してきた与党3党は、今後、独自候補の擁立作業を本格化させる。太田氏は3選出馬の意向を示しているが、極めて厳しい情勢だ。

 太田氏をめぐっては、企業経営者団体の会合で1回100万円の高額講演料を繰り返し受け取っていた問題などが発覚し、府民から批判の声が上がった。また、11月18日の大阪市長選では当選した民主推薦候補と一緒に万歳し、自民、公明両党が強く反発していた。

 自民党府連の西野陽政調会長は1日記者会見し、「党本部の伊吹文明幹事長や古賀誠選対委員長とはすでに調整済みで、理解してもらっている」と述べた。中山会長は3日、伊吹幹事長らに一連の経緯を報告したうえで、党としての最終決定を求める考えだ。

 一方、公明党府本部の白浜一良代表は1日、「国政と地方は違う。府議団の議論を尊重したい」と強調。民主党府連も独自候補を擁立する方針で、平野博文代表は1日、「他の政党が相乗りしてくるのは拒否しない」と語り、3党相乗りに含みを残した。

http://www.asahi.com/politics/update/1201/OSK200712010220.html