米ロサンゼルスの日系人街リトルトーキョーにあるホテルニューオータニが１１月３０日、建物の売却に伴い約３０年の歴史に幕を閉じる。ホテルは名前を変えて営業を続けるが、地元の日系人社会の交流拠点だったニューオータニの名がなくなるのを惜しむ声も出ている。
ロサンゼルスのニューオータニは１９７７年開業。２１階建てで洋室のほか、和室や日本庭園があり、日本からの旅行者や出張者が利用。日系人や日本人の会合の場としても頻繁に使われてきた。今年８月、ホテルの建物と土地を所有していた鹿島の米国子会社が米不動産投資会社に売却、ニューオータニの営業終了が決まった。
１２月１日からは新ホテル「キョート・グランド・ホテル・アンド・ガーデンズ」が営業を引き継ぐ。
ニューオータニの建物の設計に携わったトム亀井さん（８４）は「ニューオータニのリトルトーキョーの発展への貢献に感謝したい。新しいホテルにも地域に溶け込む形で営業してほしい」と話している。
ZAKZAK 2007/12/01