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2007年10月31日(水) 01時32分

猿橋前社長、刑事告発も=語学機材を仕入れの数倍で販売−保全管理人・NOVA時事通信

 会社更生法適用を申請した英会話学校最大手NOVA(大阪市)の保全管理人の東畠敏明弁護士は30日、大阪市内で記者会見し、猿橋望前社長が実質的に支配するグループ会社が、語学用機材を仕入れ価格の数倍でNOVAに販売していたことを明らかにした。東畠弁護士は、刑事告発も視野に、前社長の法的責任追及を検討する考えを強調した。
 この会社は「お茶の間留学」と呼ばれるテレビ電話式の語学用機材を販売する「ギンガネット」。東畠弁護士によれば、同社はこの機材を製造元のNECから買い取った価格の数倍でNOVAに納入。NOVAは2002年7月から約5年間に計約10万台を受け取り、ギンガネットに約82億円を支払った。
 東畠弁護士はまた、猿橋前社長が、NOVAが26日に大阪地裁から保全命令を受けた前後、グループ2社の全株式をある人物に一括売却した疑いがあると述べた。ギンガネットと旅行会社「NTB」の2社で、この問題でも民事、刑事両面で責任追及を検討する。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071031-00000008-jij-soci