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2007年10月31日(水) 06時24分

クッキーも自主回収 比内鶏、未使用なのに表示 秋田朝日新聞

 比内地鶏の偽装問題を受け、秋田市の土産品販売会社「アサヒ物産」が30日までに、「比内鶏」と記されたシールを張った「たまごクッキー」の自主回収を始めた。秋田県内で売られていたが、比内鶏や比内地鶏は使っていなかった。同社では「消費者に誤解を与えかねない表示のため、商品全品の回収を決めた」としている。

 商品はアサヒ物産から委託を受けた石川県の菓子製造会社「幸栄堂」が作っている。秋田県以外にも出荷しているが、「比内鶏」のシールを張るのは秋田への出荷分のみ。秋田の土産らしくするため、アサヒ物産の依頼で、4、5年前から張っているという。

 商品は県内で毎月200箱前後を、「道の駅」や土産物屋などで1箱150グラム入りで525円で販売してきた。

 幸栄堂の専務は「土産品だから『秋田に行ってきました』というのが分かるキャラクターとして比内鶏を使った。比内鶏のブランドに迷惑をかけてはいけないから回収する」と話している。アサヒ物産役員は「社長が不在で詳細は分からないが、回収中です」と話している。

http://www.asahi.com/national/update/1031/TKY200710300360.html