ペットフード会社の「サンライズ」（大阪市中央区）が、昨年１０月以降に販売した犬用ペットフードの原材料欄に「鶏ササミ」や「ビーフ」と表示していながら、実際には魚肉などが使われていたことがわかった。同社は「工場と本社の間の連絡ミスなどが原因。すでに一部商品は回収した」と話している。
同社によると、実際と異なる表示があったのは「ほねっこ」と「ゴン太のふっくらソフト」の２商品。
「ほねっこ」の原材料表示は「鶏ササミ、カルシウム」となっていたが、今年２月〜１０月に出荷した商品にはタラなどの魚肉が使われ、ササミが入っていない商品もあった。また、昨年１０月〜今年７月にかけて出荷された「ゴン太のふっくらソフト」は、原材料表示にビーフとあったが、実際には牛肉が入っていなかった。
同社など４６社が加盟する「ペットフード公正取引協議会」の規約によると、ペットフードの原材料は、使用量の多い順に８０％に達するまで表示するほか、１０％以上使う原材料を表示しているという。同協議会は「詳しい報告をするように伝えた。今後、不当表示で調査する」と話している。
信用調査会社などによると、同社は６７年設立。今年３月期の売上高は約１１４億円。
http://www.asahi.com/national/update/1031/TKY200710310135.html