記事登録
2007年10月30日(火) 06時56分

「御福餅」も表示不正の疑い 農水省が調査朝日新聞

 食品表示の偽装が相次いでいる問題に関連して、農林水産省東海農政局と三重県の伊勢保健所は29日、三重県伊勢市二見町の和菓子メーカー「御福餅本家」に、立ち入り調査を実施した。30日も調査を続ける方針。同社からの自主申告で、表示などに不正があったという。食品の表示にかかわる日本農林規格(JAS)法違反と食品衛生法違反の疑いで調査している。

 関係者によると、(1)製造日を先延ばしして表示する「先付け」(2)原材料の表示順が不適正——などの内容という。立ち入り調査は本社に入った。

 御福餅本家は偽装問題が発覚した「赤福」(伊勢市)と同様に、伊勢市を中心に餅菓子を製造販売している。62年設立の有限会社で、同社のホームページによると、「創業200有余年」をうたい文句に「御福餅」と、期間限定のアイスキャンデーを販売している。偽装が発覚した赤福餅によく似ているといわれ、赤福の偽装問題発覚後、土産店などで売り切れが相次いでいるとされる。

 民間信用調査会社によると、資本金は300万円で、06年9月期決算での売上高は4億9800万円。伊勢市内の別の支店のほかに愛知県春日井市と大阪市にも支店がある。

http://www.asahi.com/national/update/1030/NGY200710300001.html