記事登録
2007年10月30日(火) 18時01分

NOVA、前社長らの持ち株比率が大幅減少 資金調達?朝日新聞

 会社更生法適用を申請したNOVA(大阪市)は30日、猿橋(さはし)望前社長と、猿橋氏らが出資する関連会社「ノヴァ企画」が保有するNOVA株を合計した持ち株比率が、9月末までの半年で7割超から2割程度に減ったと発表した。とくに9月に大幅に減っている。NOVAの保全管理人らは、株式移動が不明朗だったと指摘しており、猿橋氏の刑事責任の有無を含め、実態を調べる方針だ。

 NOVA株の発行済み株式数のうち、筆頭株主だったノヴァ企画の保有割合は、3月末時点の36.02%から9月末時点で3.70%(議決権ベース)に下がり第3位になった。猿橋氏の持ち株比率も、35.55%から16.02%に減っている。NOVAによると、双方を合わせた比率は、9月中旬から9月末にかけて50ポイント程度低下した。

 NOVAは「経緯などの詳細は確認できていない」としている。猿橋氏は、ノヴァ企画のNOVA株を知り合いの東京の経営コンサルティング会社に貸株するなどして資金調達を目指した。こうした取引で、持ち株比率が減ったとみられる。

http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200710300011.html