記事登録
2007年10月29日(月) 14時41分

<融資書類偽造>税理士事務所元職員ら4人逮捕へ 愛知県警毎日新聞

 銀行から融資を受けるため、税理士事務所の元職員(47)らが架空の確定申告の書類を偽造したとして、愛知県警捜査2課と千種署などは29日午前、元職員ら40〜50代の男性計4人から、有印公文書偽造・同行使の疑いで事情聴取を始めた。容疑が固まり次第、逮捕する方針。同課などは4人が融資を希望する複数の会社の融資の書類を偽造し、約4億5000万円を不正に引き出したとみて調べている。

 調べでは、4人は04年、名古屋市内の印刷会社が三菱東京UFJ銀行今池支店(同市千種区)から融資を受けようとした際、経営状態が債務超過に陥っていないように装うため、過去3カ年分の架空の確定申告書類を偽造して同行に提出し、2回に分けて、同行から計千数百万円の中小企業向け融資を引き出した疑いが持たれている。

 4人は実在する税理士や税務署の印鑑を偽造するなどして架空の確定申告の書類を作成していたという。同課が動機や使途などについて調べ、詐欺容疑の適用も視野に捜査している。【桜井平】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071029-00000052-mai-soci