中部電力を名乗り、「電気料金を払い戻したい」としながら、逆にお金を振り込ませようとする不審な電話が、名古屋市内で相次いでいる。中部電力によると、今月中旬からすでに２０件を超す問い合わせの電話があった。中には実際に振り込んだケースも１件あり、同社は注意を呼びかけている。
同社によると、中部電力を名乗る男の声で「料金改定の際、コンピューターミスで電気料金を多く取りすぎてしまった」「電気料金を二重に頂いてしまった」というような電話がかかってくる。男は「過払い料金を払い戻したいので、現金自動出入機（ＡＴＭ）まで行き、そこからこのフリーダイヤルに電話してほしい」と、電話番号を告げる。ＡＴＭの前で電話をすると、振込先や振込額などを指示され、その通りに操作すると相手に振り込んでしまう。２６日には、この手口でＡＴＭの操作に不慣れな名古屋市内の６０歳代の女性が約５０万円を振り込んでしまったという。
同社は「電気料金の払い戻しの連絡をする際、お客様にＡＴＭの操作を依頼することは絶対にない」と話している。
http://www.asahi.com/national/update/1027/NGY200710270005.html