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2007年10月26日(金) 00時45分

薬害肝炎問題 当時の厚労省責任者、当時は事実関係の把握が目的だったことを強調フジTV

薬害肝炎問題で、放置されていた418人の資料は、2002年に企業から提出されたものだった。
当時の責任者だった厚生労働省の宮島 彰元医薬局長は、「今、問題になっている患者さんの感染なり、そういうものについての告知とかですね。そういう問題になっていますけども」、「フィブリノゲンをめぐるメーカーなり、旧厚生省の対応の問題点も、事実関係を明らかにするという目的で始めた調査」と語った。
現在は、副作用対策などを担う独立行政法人「医薬品医療機器総合機構」の理事長に就任している宮島元医薬局長。
当時は、事実関係の把握が目的で、告知することは目的でなかったことを強調した。
さらに418人のリストの管理責任について、宮島元医薬局長は「(2002年8月)29日に報告書を出して、30日にわたしは退官して、辞めましたから。調査チームもその時点で解散しましたから、その後のことなんで、新しく来た体制で、その文書を引き継いで、どこの課に保管するのか、その後に決めたと思いますけど」と話した。
副作用の報告が提出された次の日、厚生労働省を退官した宮島元医薬局長に対して、薬害肝炎原告の福田 衣里子さんは「薬務局長というトップの人間が、そうやって辞めるときに、何の引き継ぎもせずに去っていくということが、不作為の連鎖というか、薬害が断ち切られない1つの理由じゃないかというふうに思います」と語った。
今回の発言に、舛添要一厚労相は「この方は、この方なりに最大限にやったということをおっしゃっています。ただ、今から見ると、やっぱり不十分じゃないかなと。だから、こういうことも含めて、すべて検証して、法的責任があるのか。あれば、これはきちんと問わなければいけない。しかし、政治的に責任はどうか、道義的責任はどうか、そういうことは、きっちりと検証したいと思います」と述べた。
舛添厚労相は、さらに「ただね。わたしは、一番やらなければいけないことは、今、苦しんでおられる方々に、一刻も早く支援の手を差し伸べること。インターフェロン、値段が高いですね。8万円する。じゃあ、できるだけ援助するにはどうするか、予算措置が必要ですから、こういうことをきちっとやる。そして、訴訟に力とお金とエネルギーと時間とを注ぐ。そういうことは止めて、できれば体の回復の方に、そういうエネルギーを注いだ方がいい、これをわたしは申し上げていることですから。優先順位を決める、検証いたします。だけど、何を優先順位であるのか。そういうことをきっちりと固めて、1つのセットで、この年内に解決するという気持ちで全力を挙げています」と話した。
また、大臣直属の調査委員会のメンバー構成について、舛添厚労相は「まず守秘義務がありますから、わが省の公務員でないとだめなところがあります。しかし、これだけでは、やはり外部の厳しい目が入らなければいけないので、守秘義務をかけられる、例えば弁護士さん。こういう方を今、2〜3人探しています。これを入れます。それともう1つ、官僚だけでは、皆さんの不信感がありますから、西川副大臣をトップに据えて、2人の政務官をその下に据えて、われわれ政治家、役所のトップが全体を監督すると、その体制をきょう確認してきました。法律家の人選は、ちょっとお待ちください」と語った。
highlow highlow 2007/10/26 00:45

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