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2007年10月25日(木) 19時21分

少年刑務所から情報流出 職員が無断でデータ持ち帰り産経新聞

 法務省は25日、水戸少年刑務所(茨城県ひたちなか市)の受刑者約120人や職員約900人の氏名などが、同刑務所の男性刑務官の私物パソコンからインターネット上に流出していたと発表した。現時点で流出した情報に未成年のものは確認されていないが、同省で流出情報の調査を進めている。
 法務省矯正局によると、流出したのは平成11年から今年4月までの行政文書。受刑者が運転免許証を更新する際の委任状や刑務官の会議録などがあり、受刑者の氏名のほか、一部の文書には受刑者の生年月日や部屋番号も記載されていた。
 男性刑務官は4月下旬ごろ、上司から故障した職場のパソコンのデータを修復するよう依頼を受けた。その後上司には無断でデータを持ち帰り、自宅のパソコンでデータ修復を試みたが失敗。そのままデータを消去せずにいたところ、パソコン内のファイル交換ソフトを通じて情報が流出した。
 法務省の内規では個人情報を含む公的情報を施設外に持ち出すことを禁止しているが、刑務官は違反と知りながらデータを持ち帰っていた。

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