記事登録
2007年10月25日(木) 22時25分

バラエティーの暴力表現「遺憾」 BPOが改善促す朝日新聞

 NHKと民放でつくる第三者機関「放送倫理・番組向上機構(BPO)」の放送と青少年に関する委員会は25日、バラエティー番組における罰ゲームなどのシーンで、出演者の心身に対する暴力・性的表現が過激化する傾向があり遺憾だとする見解を発表し、加盟放送局に検討を求めたことを明らかにした。

 見解では、具体的な番組名や表現は挙げていないが、「内容と表現に若干の改善が認められるものの、中には時を追うごとに過激化する傾向も見られる」と指摘。中学生モニターからも、暴力シーンに不快感を示す声があったことなどを挙げ、「青少年の形成途上の人間観・価値観の根底が侵食され、変容する危険性もなしとしない」と改善を促した。

 同委員会は00年、フジテレビ「めちゃ×2イケてるッ!」の「しりとり侍」コーナーや、テレビ朝日「おネプ!」の「ネプ投げ」コーナーでも同様の問題を指摘、両局はコーナーをやめたり、番組を打ち切ったりした。委員会にはその後も別の番組に対して視聴者からの批判が寄せられており、昨年ごろから「過去の指摘が忘れられているのではないか」と議論してきたという。

http://www.asahi.com/culture/update/1025/TKY200710250408.html